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金子勝「憲法の論理と安保の論理」

[安保] ブログ村キーワード

金子勝『憲法の論理と安保の論理』が勁草書房から出版された。
『日本国憲法の原理と「国家改造構想」』の続編とのこと。

実は憲法系の本をどのように受け止めればいいのかいつも迷う。

解釈論なのか現状認識・分析なのかそれを踏まえた提言なのか、門外漢にはちょっと分り難いからだ。少なくとも刑法プロパーの人間としてはさっぱりわからないので困る。

まあ、そもそもこれが一般向けなのかどうかは議論の余地があるので、門外漢に(主張内容ではなく)分類がわからなくても問題ない気もするけどね。

そんな戯言はさておき、憲法改正が盛んに議論されている昨今、安保との兼ね合いについて考えてみるために、ちょっとした助けになるかもしれない。

憲法の論理と安保の論理

はしがき

序 章 二一世紀の人類の課題と日本国憲法

第Ⅰ部 二一世紀安保体制への道

第1章 「小選挙区比例代表並立制」の導入と民主主義の無力化

第2章 『橋本行政改革』と国家改造

第Ⅱ部 二一世紀安保の理論と「『安保』ファシズム」

第3章 『日米安全保障共同宣言』と「一九九七年ガイドライン」

第4章 「一九九七年ガイドライン」の法制化

第5章 「『安保』ファシズム」の躍動化

第6章 「『安保』ファシズム」の構造

第7章 国旗・国歌の制定と国家主義の台頭

第8章 ファシズムと日本国憲法

第Ⅲ部 「『安保』ファシズム」と日本国憲法の相克

第9章 狙われた日本国憲法「第九条」

第10章 今日の改憲阻止運動の課題

第11章 自民党「新憲法草案」と「『安保』ファシズム」

第12章 「グローバリゼーション」と『平和的福祉国家の宣言』

初出誌一覧

鷲田清一「京都の平熱 哲学者の都市案内」

[鷲田清一] ブログ村キーワード

鷲田清一「京都の平熱 哲学者の都市案内」が講談社学術文庫に収録された。
しかしよりによってなんで学術文庫なのか不思議だ。
内容的には普通に講談社文庫でいいのではないだろうか?
あんまり詳しく考えるようなことでもないのかもしれないけど、違和感がある。

【送料無料選択可】京都の平熱 哲学者の都市案内 (講談社学術文庫)/鷲田清一/〔著〕(文庫)

以下目次。


東へ
 京都駅に降り立つ/ラーメン文化 ほか
北へ
 清水の坂/京都は「古都」か? ほか
西へ
 下鴨――ここにも奇人伝説が/京都人のきわもの好き、新しもん好き ほか
南へ
 京の縦軸/生活世界の神仏たち ほか
終着駅へ
 旅の終わり/京都だけの問題ではない ほか

「卒業式の歴史学」有本真紀

[卒業式] ブログ村キーワード

有本真紀「卒業式の歴史学」はテーマが結構面白い。こういう社会史・文化史っていいよなあ。
ちょうど3月という刊行時期もタイムリーでいいと思う。

地味にツボに入ったフレーズ「(卒業式ソングを)なぜ歌うのか?」。
――そう言われればその通りですね。なんで歌ってるんだろう?

こういう疑問にも思わなかったことにメスを入れてくれるのがとても面白い。

卒業式の歴史学

卒業式の歴史学


以下目次

第一章 卒業式のはじまり
第二章 試験と証書授与――儀式につながる回路
第三章 小学校卒業式の誕生
第四章 標準化される式典――式次第の確立
第五章 涙との結合――儀式と感情教育
第六章 卒業式歌――「私たちの感情」へ捧げる歌

日下雅義『地形からみた歴史』

[景観] ブログ村キーワード

日下雅義『地形からみた歴史 古代景観を復原する』(講談社学術文庫)が面白い。
地理学、考古学、歴史学という異なる分野の知識を接合することで、古代日本のスタガを明らかにする試み。
もちろん、原本が1991年に発売されたものであるため、今見れば不正確な部分もあるだろう。しかし、こういう分野横断的な試みが実践されていたことは高く評価されるべきだと思う。
それに著者の「地形や環境と人間の活動との関わり」という問題意識は興味深いと思う。

地形からみた歴史 古代景観を復原する

地形からみた歴史 古代景観を復原する


以下目次。

学術文庫版まえがき
第一章 景観の復原と遺跡――はじめに
    1 景観をとらえる
    2 地下からの情報
第二章 大地は変わる
    1 マクロからミクロへ
    2 日本の古代を中心に
第三章 『記紀』『万葉集』に自然の景をよむ
    1 「水門」と「岸」
    2 潮の流れと生活
第四章 生活の場を復原する
    1 水を求め水を避ける
    2 マウンドをつくって耐える
    3 ナイルデルタの「コム」
    4 三角屋敷と盛土集落
第五章 生産の場を復原する
    1 灌漑のおこり
    2 初期の大溝「裂田溝」
    3 「針魚大溝」のルートを探る
    4 「依網池」のナゾ
    5 狭山池と除げ
第六章 消費の場を復原する
    1 港の原風景
    2 紀伊水門と和歌浦
    3 住吉津と津に至る道
    4 難波津の位置をめぐって
    5 「難波堀江」開削の目的と時期
    6 人工港「難波津」の成立
第七章 景観の形成と古代――むすびにかえて
あとがき

小菅桂子「カレーライスの誕生」

[カレーライス] ブログ村キーワード

小菅桂子『カレーライスの誕生』が講談社学術文庫から出た。
日本文化を紹介するブログなどを見ていると、カレーライスについて不正確な意見も散見されるので、本書を読むことでその歴史を追ってみるといい。

正直なところ、私は食そのものについての興味はそれほど強くないが、こういう食文化史という観点から眺めると、料理というものは本当に興味深い様相を呈する。

つくづく文化史というものに魅力を感じるなあ。



目次

プロローグ カレーはじめて物語
第一章 カレー美味の秘密
第二章 カレー伝来の道
第三章 カレー日本史事始
第四章 カレー繁盛記
第五章 カレー二都物語
第六章 カレーの戦後史
エピローグ 日本人の知恵とカレー


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