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日下雅義『地形からみた歴史』

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日下雅義『地形からみた歴史 古代景観を復原する』(講談社学術文庫)が面白い。
地理学、考古学、歴史学という異なる分野の知識を接合することで、古代日本のスタガを明らかにする試み。
もちろん、原本が1991年に発売されたものであるため、今見れば不正確な部分もあるだろう。しかし、こういう分野横断的な試みが実践されていたことは高く評価されるべきだと思う。
それに著者の「地形や環境と人間の活動との関わり」という問題意識は興味深いと思う。

地形からみた歴史 古代景観を復原する

地形からみた歴史 古代景観を復原する


以下目次。

学術文庫版まえがき
第一章 景観の復原と遺跡――はじめに
    1 景観をとらえる
    2 地下からの情報
第二章 大地は変わる
    1 マクロからミクロへ
    2 日本の古代を中心に
第三章 『記紀』『万葉集』に自然の景をよむ
    1 「水門」と「岸」
    2 潮の流れと生活
第四章 生活の場を復原する
    1 水を求め水を避ける
    2 マウンドをつくって耐える
    3 ナイルデルタの「コム」
    4 三角屋敷と盛土集落
第五章 生産の場を復原する
    1 灌漑のおこり
    2 初期の大溝「裂田溝」
    3 「針魚大溝」のルートを探る
    4 「依網池」のナゾ
    5 狭山池と除げ
第六章 消費の場を復原する
    1 港の原風景
    2 紀伊水門と和歌浦
    3 住吉津と津に至る道
    4 難波津の位置をめぐって
    5 「難波堀江」開削の目的と時期
    6 人工港「難波津」の成立
第七章 景観の形成と古代――むすびにかえて
あとがき

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