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『入門 日本近現代文芸史』鈴木貞美

鈴木貞美『入門 日本近現代文芸史』は、今月(2013年1月)の平凡社新書の新刊ですね。こういう本をサラッと出してくれるから、平凡社新書は好きです。できれば過去の名著も復刊してほしいものですが。八木雄二のやつとか。

著者の鈴木貞美は仏文科卒で、日本文化についての著作が多い人みたいですね。今年で66歳になる方みたいです。

以下、目次。



はしがき
序章 文芸史とは、どのようなものか
一、「文学」が「文学」になったとき
 1、「文学」とは何か
 2、文学と芸術
 3、訳語「文学」の成立
 4、日本の人文学
二、日本近現代文芸史をどう書くか
 1、文学観を問いなおす
 2、近現代文学史観を検討する
 3、文化史観の変遷をたどる
 4、なぜ、文芸か

第一章 近代化のしくみ──江戸から明治へ
一、明治という時代(前半期)
 1、概念の翻訳と伝統
 2、自然科学の受けとめ
二、知の制度整備
 1、帝国大学の創設
 2、日本文学の三つの特徴
 3、活版印刷の力
 4、言文一致神話
三、文芸改良と古典再評価
 1、国民文学としての『万葉集』
 2、新体詩
 3、小説──翻訳と創作
 4、坪内逍遥『小説神髄』
 5、尾崎紅葉と幸田露伴
 6、論争の季節
 7、北村透谷
 8、『源氏』評価の移りかわり

第二章 生命の表現──明治後期から大正へ
一、生命主義の時代
 1、政治と社会の再編
 2、社会問題と人生問題
 3、宗教新時代と文化主義
 4、生命主義とは
 5、大正生命主義の諸相
二、印象主義から象徴主義へ
 1、独歩、蘆花、子規──写生の実際
 2、近代の憂悶
 3、日本の自然主義
 4、岩野泡鳴
 5、文壇の形成
 6、森鴎外と夏目漱石
 7、象徴主義の受容
 8、日本のデカダンス
 9、象徴詩の展開
 10、血と家の思想
 11、「私」語りの諸相
三、短歌の象徴主義
 1、与謝野晶子
 2、牧水、夕暮、茂吉
 3、太田水穂と芭蕉研究会

第三章 モダニズムとその屈折──大正から昭和へ
一、大正から昭和へ
 1、大衆文化の幕開き
 2、社会主義の高揚
 3、芥川龍之介と菊池寛
 4、心境小説問題
 5、世界に冠たる日本の象徴詩
 6、昭和モダニズム
 7、相互浸透
 8、宮澤賢治と中原中也
二、分水嶺
 1、精神史の分岐点
 2、文芸復興期
 3、私小説──論と実態
三、日中戦争から「大東亜戦争」へ
 1、聖戦の思想
 2、東亜協同体論から大東亜共栄圏へ
 3、近代の超克
 4、滅私奉公の哲学と科学
 5、三好達治──昭和モダニズムの軌跡

第四章 戦後文学の展開のなかで
一、思想文化史をめぐる問題
 1、東京裁判史観と二重性論
 2、日本文化論の季節
二、文芸の新たな出発
 1、寓意の氾濫
 2、歴史と記録
 3、零からの一歩
 4、総合小説と古典の力
 5、ラディカリズムとその終焉
三、ポスト・ヒューマニズムへ
 1、復活する生命主義
 2、大きな死、大きな生命
 3、尽きせぬ道の標に

あとがき
参考文献
人名索引

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